【診断基準】
1.強迫観念、または強迫行為のどちらかがみられる。
<強迫観念とは>
(1) ある考え、衝動、イメージが繰り返し浮かぶ。自分でも理屈に合わないとわかっており、やめたいが、
どうしても浮かんできてしまう。強い不安や苦痛を引き起こすときもある。
(2) その考え、衝動、イメージは単に現実の生活について過剰な心配ではない
(3) その考え、衝動、イメージを無視したり抑えようとしたり、ほかの考えや行動によって 和らげようとする。
(4) 自分でもその考え、衝動、イメージは自分自身の心の産物にすぎないとわかっている。
<強迫行為とは>
(1) 同じ行為を繰り返す(例:手を洗う、順番に並べる、確認する)、または「心の中の行為を 繰り返す(例:祈る、数を数える、声を出さずに言葉を繰り返す)。
本人は決して望んでやっているわけではなく、強迫観念に反応して、または厳密に対応しなくては ならないと思うルールに従うべく、駆り立てられている。
(2) その行動や「心の中の行為」は、苦痛を防いだり和らげたり、または何か恐ろしい出来事や状況を
避けることが目的である。だが実際には、それで苦痛が和らぐことも、ある状況が避けられる
こともない。しかも、明らかにいきすぎている。
2. 本人は強迫観念・行為がいきすぎたものであること、理屈に合わないことが わかっている。
3. 強迫観念・行為のために、本人は強い苦痛を感じており、時間を浪費している(一日一時間以上)。
また日常生活、仕事など社会的な活動、人間関係などで支障がある。
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