外傷後ストレス障害 PTSD(Post Traumatic Stress Disorder)
並外れた恐怖的な出来事(大震災、サリン事件、レイプ、交通事故、etc)のあとに見られる事のある心の障害です。その体験を素直に受け入れられないために、様々な精神症状を引き起こします。
診断はその症状が一ヶ月以上持続し社会的活動に大きな支障を生じることです。一ヶ月以内な場合は急性ストレス反応、あるいは急性ストレス障害とよばれます。
症状は、通常、恐怖的な出来事の6カ月以内、特に3カ月以内におこる事が多いいのですが、何年もたって症状を認める方もおられます。
具体的な症状としては
主にフラッシュ・バック、悪夢、なまなましい記憶、などが見られる。
その他に、以下の様な症状が見られる場合があります。
・入眠困難や睡眠困難
・抑うつ状態
・焦燥感、イライラ、や怒りの爆発
・集中困難
・過度の驚愕反応(ex.大きな音がすると過剰に反応してしまう) |
また、その出来事に似た状況に曝されたときに体験する苦痛によって、その時の記憶がひつこくよみがえったり、「再体験」したりする事もあります。その為に、出来るだけ、その出来事に関係する状況を回避しようとしたりする場合もありますし、逆に、その出来事をはっきり覚えていないという場合もあります。
【治療】
症状に応じて、抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬などの投与や、カウンセリングのほか、認知行動療法等の精神療法が用いられる事があります。
しかしそれ以上に重要なのが社会的サポート(家族や友達の協力など)であり本人に、安全な状態であると理解させ、いつでも相談に応じる態度で孤立感を回避させることが回復への道となります。
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