内観療法


内観療法は吉本伊信が開発した修養法で、浄土真宗に伝わる「身調べ」を宗教色を廃すことで精神療法としても用いられるものです。自己啓発としても用いられるようで、学校教育や社員教育などにも使われています。

方法としては内観療法は、内観研究所に
約一週間宿泊して、薄暗い静かな部屋で朝から晩まで課題を与えられて内観します。その内容は、自分の身近な人から

1.世話になったこと
  自分がしてもらったことで助かった、役に立った、うれしかったということ。
2.して返したこと
  自分がしたことで相手が喜んだ、助かった、役に立ったと思われること。
3.迷惑をかけたこと
  自分がしたことで相手が困った、心配した、損失をこうむったと思われること。

この三つについて過去から現在まで3−5年刻みで回想するというものです。そして1−2時間ごとに3-5分訪れるカウンセラーに数分にまとめて報告するというものです。

私たちは多くの人たちの世話を受けて成長しています。しかし、自己中心的な人間はその恩をわすれたり、逆に相手に迷惑をかえていることがよくあります。もしその傾向が強ければ、他人に不信感を抱き、自信を失い、ゆううつになります。そこで、内観療法で
自分が他人によって生かされてきたという安心感をえることで、自分に対する認知がかわるというわけです。

10:00-12:00 12:00-14:00 14:00-16:00 16:00-18:00
1日目 母:小学校高学年 母:中学時代 母:高校時代 母:18歳〜20歳

 *母・小学校低学年:母に対する小学校低学年のときの思った3つのことを内省する時間

というような課題を一週間ほど、ほかにも父に対して、自分の病気に対して、など内省していきます。

 



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